土曜日。
たー坊を夫に預けて久々に美容院へ。
このところ、たー坊は甘えん坊度合いが増してきて、離れれば泣き叫び、抱っこからおろせば泣き叫び…、私から見えてないだけで喉から血が出てるんじゃないかと疑うレベル。
隣近所からは虐待を疑われてるんじゃないかと疑うレベル。
それが早朝から日中ずっと続く日が数日あって、寝不足なのもあり、叫び声に疲弊してたのもあり、ある日の早朝、私がキレかけたのです。
それも本気で。
手が出てしまいそうなところをギリギリ超えないように我慢してる堤防が決壊しそうになる勢いで。
いつもならどんなにたー坊が愚図ろうが泣こうが全く目を覚まさずスヤスヤ横で眠る夫が、この時ばかりは私のただならぬ殺気を感じたのか、私がキレかけるその0コンマ何秒の世界で飛び起き、たー坊を0コンマ何秒の世界で抱き上げ「分かった分かった分かった!あとは俺が見るから寝とき!」と早口言葉の如く早口で言い、まだ半分眠って半開きの目でリビングに移動したのでした。
そんなこともあり、夫から「美容院のあとは一人でゆっくり散歩してきなさい。」というお達しが。
~してきたら?の提案ではなく、~してきなさい!という命令でした。
夫曰く、「子どもを愛するためには、時々離れる時間が必要やねん。」とのこと。
確かに…。
久々に新しく買った洋服を着て、もはや月に一度あるかないかくらいだった化粧をきちんとして、微かに香水をつけ、アクセサリーを身につけ、ヒールを履いて美容院へ。
これだけで気分が全く違って、これだけでも新鮮で。
ああ、いろんなこと省いて省いて、いつの間にかいろんなこと忘れてたんだなぁと。
もちろんいろんなことをキチンとできてるお母さんはたくさんいるんだろうけど、私は知らず知らずのうちにそうなってた。
美容院では「ブローしなくても形になって、洗うのが簡単なくらい短くしてほしい」とオーダー。
美容師さんから「忙しいんですか?」と聞かれたので、子どもがまだ小さいので…と答えたら、美容師さんも4歳の男の子がいるようで一発で理解してくれた。
まだ小さい子供と一緒にお風呂だとゆっくり洗えないし、服着せたりミルクあげたり寝かしつけたりで乾かしてる余裕ないですよね。と。
というわけでショートボブに。
一瞬、切り過ぎたかな?とも思ったけど、洗い易さに軍配があがった。
そのあとは懐かしいヒールのカツカツ音を心地よく響かせながらのんびり散歩。
散歩ついでに飛び込みで30分ボディマッサージも受けてしまった。
心身ともに充電できた1日。
本当に夫に感謝。
夫は泣き叫ぶたー坊と実際に過ごしてみて
「たー坊といると、ほんまに何にもできないんやな。
10分でできる仕事も40分くらいかかる。」と実感したようで。
「毎日大変やな。頑張ってくれてたんやな。」と言ってくれた。
それだけでも心のつかえがスーっと取れたのに、ある朝、たー坊を抱っこしながら夫が私に言った。
「俺がたー坊に怒りを感じずかわいいと思えるのは土日しか見てないからやと思う。
だからたー坊をかわいいと思えてるのは、平日、ママが頑張ってくれてるからなんやな。
ありがとう。」と。
なんとも言えない気持ちになった。
こちらこそ、ありがとう。
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