夜、息子の冬用ベストを探しに別室へ行ってた私、母。
そこへ息子がやってきて、「なっちが泣いてるよ。」と教えに来てくれました。
私は圧縮袋の空気を抜いてたとこだったので、内心「もう!タイミング悪く泣かないでよ~…」と、心の中で舌打ちが聞こえました。
そんな気持ちで戻ってみると、娘、おかんむり。
怒りに満ちた泣きようです。
それを表現する泣き声。
母の耳には危険を知らせる信号としての機能も加わり、気持ちがザワザワする泣き声。
添い乳をしながら、「うるさいなぁ…」と言ってしまったのでした。
すると。
私の背後に横になってた息子が。
「うるさいうるさい言わないの。」
その一言でも胸に刺さった母なのですが。
続けて息子が。
「悲しくなっちゃうよ、なっちが。 お腹が空いて泣いてるんだから。 うるさいうるさい言わないで!」
と。
母、返す言葉もございません。
仰るとおりです。
ぐうの音も出ません。
仰るとおりです。
相手は生後2ヶ月の赤ん坊。
伝える手段は泣くこと。
ましてやお腹が空いてママを呼んでるのに、なかなか来て貰えなかったらそりゃあ泣き声も増す。
なのに私は「ああ…せっかく抜きかけた圧縮袋の空気、もうジワジワ元通りだなぁ…」なんて、遂行できなかった作業に思いが向いて、目の前の大事な母親としての仕事をおろそかにして、挙げ句の果てに「うるさいなぁ」。
息子が正しい。
息子の言葉がグサグサっと刺さりました。
そして、なっち。 まだ小さなお兄ちゃんだけど、もう既にあなたを守ってくれるお兄ちゃん。 優しいお兄ちゃんの妹に生まれてきて、あなたは幸せだね。
ほっこりした夜でもありました。
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