出産記録。

出産記録マタニティ

出産の記憶がまだ鮮やかなうちに綴っておこうと思います。


痛々しい表現が出てくると思います。
そしてかなり長文です。
ご了承くださいませ。

 

★10/3 午前3時半
なんだか軽い生理痛のような下腹部痛がうっすらと。
前駆陣痛(偽陣痛)とやらが始まったのかな!?と少しドキドキ。
でも本陣痛は前駆陣痛と違って、間隔も一定になるし、痛みも「これは本陣痛??」とか迷う暇もない程の痛みと聞いてたし。
会社の先輩は本陣痛の時は四つん這いで、うーうー言いながら部屋をさまよったと言ってたし。
だからこれは前駆陣痛なんだーと思ってた。

でもその下腹部痛はずっと続き、そのうち腰痛も併発。
お昼の時点で少し痛みは強まるも、まだ我慢できるレベル。
母に「もしこれが本陣痛なら、手術する直前のヘルニアの方がよっぽど痛かったよ…笑」なんて談笑しながらミヤネ屋見れるレベル。

でも実はいいとも見てた時点で既に痛みの間隔はほぼ一定の10分間隔になってたんだけど、上記の理由から私は病院に連絡せずにテレビを見ていたわけで…
(無料の陣痛カウントアプリ入れといて良かった)
そのうち9分、8分、7分と間隔が縮まり…
母には病院に連絡したら?と言われるも「え?こんなに我慢できるレベルの痛みだからまだ本陣痛じゃないでしょ?!まだ連絡できないよー」と。

 

★15時
トイレにてオシルシ!
ようやく病院へ連絡。
10分間隔になったのはいつかと聞かれ、もう入院の準備して病院に来てくださいとのことでやっと慌てる私。

 

★15時半~16時
診察してもらったら既に子宮口は4㎝以上開いててそのまま陣痛室へ。
ずっと前駆陣痛と思ってたから心の準備ができてなかった。

 

★16時半
母から夫へ連絡してもらい、母には家に帰ってもらった。
なぜなら、母がいると甘えが出るのか、陣痛が少し強く感じる気がして。
一人で陣痛室にいた方が痛みに耐えられた。

 

★17時半頃
夕飯が運ばれてきた。
食べられるかーい!!笑
でも3口程食べておいた。
この時、陣痛間隔3~4分。
痛みは強くなってきて、陣痛の時はハァーと息を吐いて軽く唸ってなんとか我慢できるレベル。

 

★18時過ぎ
様子を見に来た助産師さんに間隔を伝えたら、その場で子宮口チェック。
ん??子宮口4㎝なんてもんじゃないねぇ。もう分娩室行こう!と。
覚悟を決める。

 

★18時半
助産師さん、あぁ~もうすぐ産まれるねぇ♪と。
この期に及んでも実はやっぱりまだ怖かった。。。
どうやら覚悟は決めてなかったらしい。笑
この時の陣痛の痛みを例えて言うなら「超ウルトラMAXお腹下し」。

そうこうしてる間に夫が来てくれた。
立ち会いに間に合った。
一旦外に出てもらい、分娩の準備&開始。
でも何やら私の産道(?)がかなり狭いらしく、助産師さん達がにわかに忙しなくなり、なんちゃら器具の用意!とか、先生呼ぼう!とかって聞こえて私はどんどん不安になっていった。
先生が到着するも「ん…これは狭いねぇ…」と難色を示され格闘が始まったわけで。。。
助産師さんが、そろそろ旦那さんにも入ってもらおうと話してるのを聞いて、私は咄嗟に首を横に振っていた。
それを先生が見て「ご本人が首を振ってるので旦那さんには外で待っててもらいましょう」と。
なぜなのかはハッキリ覚えてないけど、ほぼ無意識で横に振っていた。
夫が近くで待っていてくれるという安心感だけで良かったのだと思う。
この場は耐え抜く!そのためには一人で集中したい!と思ったような…気がする…。

産道(?)が狭いということで、分娩台の(通常なら)膝裏を乗せるところにかかとを乗せてのいきみ。
私は足首も股関節もどこもかしこも固いからその体勢自体困難だったけど、そんなこともうどーでもいい!
いきんだ瞬間、尾てい骨あたりの骨がパキッて音がしたような気がした。
骨が開いたような気がした。
それでも陣痛がくるたびにいきむ。
ただそれだけだった。

「かたいうんちを出すようにいきんで!」と言われて、え??本当に出てしまわないんですか??って思ったけど、そんなこともうどーでもいい!
とにかくいきむ。
それでも赤ちゃんは出てこない。

お腹切ってもいい!
出口切ってもいい!!
とにかく何でもいいから出してーーー!!!!
あれだけ散々最後の最後まで怖がってた会陰切開も、もうさっさとしてーーー!!!
って感じ。

それでも出なくて吸引とやらを。
ラスト一回で出てきそうだよ!という先生の言葉がほんとに嬉しかった。
この苦しみから、あと一回で解放されるんだー!って。

ところがそのラスト一回いきむための陣痛が逃げる逃げる。
なかなか来なくて、やっと来た陣痛でラストのいきみ。
もうどうなってもいい!!!
ほんとにそんな勢いでいきんだ。
ら。

 

★19時37分
かすかに泣き声が聞こえてる気がする。
先生達の、産まれましたよ、の声が聞こえてる気がする。
朦朧としてるのか、ほっとしてるのかよく分からない感覚で、夢から覚める時、現実の声と夢の声が微妙にリンクしてるような、ほわほわした感覚の中にいた。

助産師さんが、ほら!自分のお腹の方を見て!と言ったからそっちを見てみたら、赤ちゃんがいた。
その姿を見て、ようやく赤ちゃんの泣き声が大きく聞こえてきて、産まれたんだって実感して涙が溢れた。
ただただ私も泣いていた。

先生曰く、もう少し赤ちゃんが大きかったら出てこれなかったとのこと。
普段なら打たないような麻酔も打ったらしい。
赤ちゃんが通ってきたところ(私の体内)が何ヵ所も裂けてしまってたらしい。
でも私は分娩中一度も「痛い」とは口にしなかったそうで、夫に「一度も痛いと言わず偉かったですよ!」と言ってくれていた。

でも、だ。
その裂けてたたくさんの箇所を縫われたわけで。
なんか器具をつけて、体の中を縫われたわけで。
それが今回の出産で一番の痛みだった。

出産中は痛いと一度も言わなかったのに、縫われてる時「いったーーーーーい(; ・`д・´)!!」と叫んでいた。
外で待ってた夫にもその叫びは聞こえていたそうな。

分娩室で休んだ後は車イスに乗せられ病室へ。
出産後、あんなにも脚や腕がプルプルと震え、自分の身体ではないような感覚になるとは思ってもみなかった。
「リアル生まれたての子鹿」
そしてパキッとなったであろう尾てい骨が痛すぎて座れないし、寝返りも打てない。
後陣痛も痛くて痛み止の薬をもらった。
陣痛や出産時の痛みばかり気にして、出産後の身体がこんなにも痛いなんて想定外だった。
よく出産の痛みを「鼻からスイカ」とか、「下唇を頭に被せるくらいの痛み」とか言うけど、実際に経験してみて私には当てはまらなかった。
赤ちゃんが出てくる時の痛みを覚えていなくて。
ただ、陣痛は「超ウルトラMAXのお腹下し」。
私個人の痛み(我慢できるかできないか)の度合いで言うと、
赤ちゃんが出てくる時 < 陣痛 ≦ 手術直前のヘルニア < 体内縫合
でした。

最後に。
赤ちゃんが産まれた時、夫が私に「ありがとな。よう頑張ってくれたな。」と何度も言ってくれていたことが何よりの安堵感だった。
たくさんの方々に励まされ、サポートしてもらったおかげで無事に誕生した我が子。
おかげさまで。の気持ちを忘れずに、大切に育てていきたい。

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